コーディネート

先週から今週にかけて、ある問屋の若い営業さんを何度も叱っています。

うちの商品をあるスーパーさんに紹介してくれているのですが、むこうのバイヤーさんに言われたとおりの表現で、言われただけの内容をそのまま伝えてきます。そこにはバイヤーさんの目指すところ、やりたいこと、その依頼事項の意味は全く入っていません。間に入っている問屋としての意思も全くありません。
言われたとおりの表現だけで意味をわかっていないので、最初の決定事項から二転三転し、こちらもその対応でバタバタ・・・。

「バイヤーさんはなぜこの商品を発注したいのか、この商品の何に価値を感じていただいているのか、今後どういう展望をしているのか、最終的な目標はどういうところに置いているのか、そういうところまで聞き出して伝えてくれないといい結果にはならないよ。」
「バイヤーさんの話を聞いてあなた自身はどうしたい?担当としてあなた自身がどうしたいかがないと振り回されちゃうよ。」
なんて話をしてますが、なかなか分かってもらえない様子・・・。

しかし、こんなこと偉そうに言ってますが、昔、私が一番できなかったことがコレ。要はコーディネートです。
これが出来ずに、あっちで言われたことをそのままもう一方へ伝えに行き、それが出来ないとなると今度はそのままそれを伝えに行き、フラフラふらふら。そのうちどうにも出来なくなって自分だけで抱えて何も動けなくなる・・・。こんな経験を嫌というほどしたので、今は逆に正反対をやってやろうという意識が強くあります。

今回の場合で言うと、バイヤーとメーカーである私の話の落とし所を見つけて、間に入っているものの意志として、両者が納得できる形を描き実行すること。それぞれにお願いするところは頭を下げて、断るところはスパッと断る。そうして結果として両者の納得できる形を作ること。これが出来ないと結果も良いものにならないと思っています。

そして、なにより間に入っている人は振り回されちゃって辛い思いをします。
仕事してれば全く正反対のことを言う二者の間に入ることがよくあるので、話を聞きすぎちゃうとどうにも動けなくなって自分で抱えて自分を責めちゃう。余計に動けなくなって時間はどんどん過ぎていく。これは本当に辛い。



社会人2日目にひとつ上の先輩から言われた言葉を今になってよく思い出します。
「自分を持ってないとだめだぞ」
本当にそのとおりだと今になってわかります。


来週、彼と共にバイヤーさんに話を聞きますが、彼ともじっくり話をしてお互い良い仕事ができるようにするつもりです。


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